FC2ブログ

影雛。その9

 ---…現代。

「そんなに村からも愛されていた御雛神社がどうして滅びたんですか?」
「しきたりを破ったのですよ。」
「しきたり?」
その若い彼女は老婆に問いかける。
「そう。御雛神社で従兄弟と交われるのは影雛のみに許された事。だが、三つ子の一人が従兄弟に惚れちまってね。その子が御神体だったらよかったんだが、御神体は別の子でねぇ…。」
老婆は遠くを見てひとつため息をつく。
「結局こっそり従兄弟と交わったその娘が女の子を産んじまってね。そしたら村にどんどん不幸が起きてなぁ。それ以来男の子が産まれんで血が薄くなったのか御神水の効果も薄れてなぁ…。」
老婆はもうひとつため息をつくと、メモを取る女性にまた目を向けた。
「でぇ、アンタは何でまた御雛神社なんか調べてるんだい?」
「私、さっき名刺をお渡ししましたけど、『雛形比奈子』って名前でしょう?だから、『ひな』の文字に妙に愛着があって…。その名前がつくものを色々調べてまわってて、それでたどり着いたんですよ。」
彼女はくすくす笑う。
「そうかい。偶然だねぇ。神社の一族も『雛形』ちゅー苗字しとったってんだわ。」
老婆は彼女を見つめた。
「あぁそうだ。御雛神社に伝わる歌を教えてなかったねぇ。」
老婆はかすれた声で、しかしはっきりと節を紡ぐ。
「御雛神社の三つ子はさぁ 世にも不思議な力あり。
御雛神社の三つ子はさぁ 世にも不思議な力あり。
三つ子の踊る踊りはさぁ 色と艶とを人にやる。
三つ子の作るお水はさぁ 精はつくが子はつかず。
御雛神社の三つ子はさぁ 世にも不思議なちからあり。」
メモを取った彼女は首をかしげた。
「なんだか懐かしいわぁ…。母が歌っていた子守唄のメロディーにそっくり。」
「子守唄かい?」
「歌詞がなくて鼻歌だけですよ。」
彼女は笑う。
「お話ありがとうございました。」
横で記録用に置いておいたボイスレコーダーを止めると彼女は鞄にしまう。
「雛形さん。」
「はい?」
「御雛神社が今もあったら、どうなっとったと思う?」
彼女は少し考え込むとそうですね。」と、一呼吸置いて口を開いた。
「悪用するのも難しいし、だからと言ってあれば面白い世の中だったかもしれませんね。けど…。」
彼女は俯くと黙り込んだ。
「けど…。なんだい?」
「御雛神社の一族が不幸である事には変わりないんでしょうね。血を継いだばかりに、愛する人とも交われず好きでもない人に抱かれて。」
彼女の目が潤む。
「御雛神社の一族が不幸である代わりに、その神社の恩恵を授かる村人が楽しい日を過ごす。これって滅びてもよかったんじゃないですか?」
「そう思うかい。そうかい…。」
老婆はそう言ったきり黙る。
二人の間に沈黙が流れた。
その沈黙に耐え切れなくなったのか、彼女はぽつりぽつりと音を紡ぎだした。
御雛神社の歌とそっくりな子守唄。
「それが子守唄ってやつかい?」
老婆の質問に頷いて彼女は歌を続ける。
「確かにそっくりだねぇ。」
老婆は耳を傾けた。

「ふぅ…。」
PCの画面にまとめた資料が映っていて、彼女はそれを眺めていた。
「比奈子、何見てるんだよ。」
「この間行ってきた旅行で調べた神社の資料。」
後ろから抱き着いてきた男の渡すカップに注がれたコーヒーに彼女は口をつけた。
「御雛神社ってヤツ?」
「そうそう。お兄ちゃんはどう思う?」
彼女はボイスレコーダーの再生ボタンを押す。
そこから流れる老婆の歌声に『お兄ちゃん』と呼ばれた男は耳を傾けて苦笑した。
「これは確かに…母さんの子守唄にそっくりだなぁ…。」
「でしょ?」
彼女はPCに目を向ける。
「お兄ちゃんは相変わらず奥さんとの間に子供できないの?」
「あぁ…。」
「そっか…。私も旦那と頑張ってるんだけど、やっぱりダメ。」
資料を覗き込む兄の首に手を回すと彼女はその頬に口付けた。
「ねぇ…。試してみる?」
「俺たちが神社の末裔かもしれないって言ってるのか?」
「私、お兄ちゃんならいいよ?」
彼女はくすくす笑う。
「お前なぁ…旦那がいるんだからいい加減ブラコン卒業しろよ。」
「お兄ちゃんだって、シスコン治ってないくせに。」
兄の口付けを受けて彼女は笑う。
「でも、もしデキてもちゃんと旦那の子供として育てるからさ。」
そう言って笑う彼女に負けて彼は彼女の手を引いてベッドに足をやった。

それから1年。
比奈子は生まれた三つ子の女の子に囲まれて幸せな生活を送っている。
その腹から足の付け根にかけて、あの赤い痣が陣取っていた。
スポンサーサイト
[PR]

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

影雛。その8

年が明けて、姉妹は母親に呼び出された。
「今年から、貴女たちで奉納の儀式をする事になります。」
母親は陽菜乃の前に座ると彼女の頬を撫でた。
「子を産んだ貴女はこの神社の立派な影雛。この村の皆に幸せな快楽の渦をもたらす事ができるのは貴女だけ。『影雛』である事に誇りを持ちなさいね。」
母親の言葉に陽菜乃はゆっくりと頷いた。
母親は陽菜乃の両脇に控えて座る二人の姉妹にも目を向ける。
「貴女方は御神体『影雛』様をお守りする巫女。大事な役目なのだから、しっかりとお守りして、影雛様からの大切な御神水を皆に振舞えるように精進なさいね。」
二人も陽菜乃の様にゆっくりと頷いた。
「さぁ、雛祭りまで奉納の儀式の練習を頑張りなさい。」
母親はそう言うと部屋を出て行った。


奉納の儀式の日を含めて前後三日間は、唯一夫との交わりを許される日だと、母親から教わった。
陽菜乃は妊娠中以来久しぶりに夫の横で眠る。
「陽菜乃は、私に触れられて嬉しいか?」
夫にそう聞かれて、陽菜乃ははっきりと首を縦に振る。
「この村の慣わしでどんな男が私に触れようと、私が愛するのは旦那様だけです。」
抱きしめられた腕の中で陽菜乃はゆっくり目を閉じる。
大治の荒いが優しい手も、両次の綺麗で怪しく動く手も好きだが、夫の手はまた格別に幸せに浸れる。
二人からもらうほどの快感はないのだが、舌や指から伝わる感覚に「愛情」があるのだ。
胸に吸い付いて離れない夫の頭を抱きしめて、陽菜乃は優しく髪を撫でる。
舌で胸の尖端を丁寧に舐めたと思えば吸い付いて、軽く歯を立てる。
じっくりとそこばかり攻める夫の指と舌の動きは久しぶりで、陽菜乃は幸せに満たされた。
体の中に入り込んでくるその感触もいつ以来だろうか。
「なぁ陽菜乃。」
「なぁに?」
「明日の奉納の儀式でお前の体が村人の目に晒されるんだなぁ。」
少し寂しそうな夫の声。
「えぇ…それが『影雛』だもの…。」
「閉じ込めておければいいのにな…。」
抱きしめる夫の腕にしがみ付いて陽菜乃は笑った。
「私は貴方のものだけど、私は女雛。その私が愛する貴方は男雛なのだから、この神社の為に許して。」
気丈に笑う妻の顔を見て、まだなお何か言うのは妻の気持ちに反する。
そう思った彼は彼女の心も体も自分で満たすために彼女のナカで動き出した。
「旦那様」とかすれた声で呼ぶ陽菜乃は自分の妻である前に、御雛神社の御神体なのだ。
「陽菜乃。誰に触れられてもいいから、心だけは私以外には触れさせないでおくれ。」
そう言う夫に陽菜乃はゆっくり頷いた。

去年までの母親たちのように、3人は巫女服に着替えて鏡の前に立つ。
「影雛様。」
二人に手を差し出されて、陽菜乃はにこりと笑った。
「さぁ、今日は雛祭り。皆に快楽の一日を振舞いましょう。」
ゆっくりと歩き出す3人の視界に開放された講堂が見える。
緊張が高まり巧くやれるのかと一瞬不安の色が現れて、3人は同時に足を止めた。
「ねぇ、大丈夫かしら?私たちうまくやれると思う?」
陽菜乃が心配そうに聞く。
「大丈夫。私たちは今まで3人一緒に頑張ってきたもの。」
そう言って、3人は互いの手を取り合った。
「御雛神社の三つ子はさぁ 世にも不思議な力あり。」
3人で一緒に口ずさむその歌は、母親から教わった御雛神社の歌。
「御雛神社の三つ子はさぁ 世にも不思議な力あり。
三つ子の踊る踊りはさぁ 色と艶とを人にやる。
三つ子の作るお水はさぁ 精はつくが子はつかず。
御雛神社の三つ子はさぁ 世にも不思議なちからあり。」
3人は顔を見合わせると、握った手をに力をこめた。
「さぁ、行きましょうか。御神水を人に振舞う為に。」
陽菜乃の言葉を受けて二人は頷く。
3人はまたゆっくり足を進めた。

姉妹の手に自分の体を委ねるのは何度も練習でしてきた事。
それでも、今はその姿が人の目に晒されている。
美しくハリのあるその肌に姉妹の指や舌が触れて、陽菜乃の体を芯から熱くしていく。
痙攣する体から吐き出される御神水を受けようと集まった人々は新しい影雛の美しい四肢に釘付けで、それを感じて陽菜乃の体は羞恥に更に熱を持った。
自分と同じ顔の姉妹に体を開かれ、夫以外の男のモノを受け入れたソコを嬲られる。
その気恥ずかしさを忘れるほどの快感に、陽菜乃は練習では一度もなかったはずが、あっさりと果ててしまった。
「果てないかもと仰ってたのに。」
くすくすと笑う姉妹の声すら耳に届いてないのかぐったりと床に伏せた陽菜乃の体から流れ出た体液は、その下の巫女服にしみ込んでいく。
「少しお休みになっていて。驚くほど出たから。」
陽菜乃はちらりと視界を外にやった。
沢山の人が御神水を求めて並んでいる。
それを、従兄弟の二人と夫が眺めているのが遠くに見える。
「変な3人…。」
陽菜乃はくすりと笑った。

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

影雛。その7

ひくひくと腕の中で陽菜乃の体が痙攣を繰り返す。
「あれー…影雛様?」
両次の声に陽菜乃の反応はない。
「大治さんから聞いてはいたけど、まさかこれほどとはねぇ…。」
つうと指をその喉に滑らせると、陽菜乃はかすかにうめき声をあげる。
しかし、その目は開く素振りもない。
「まぁでも、俺は…。」
ゆっくりと両次は自分の着物を肌蹴て陽菜乃の足に割り込む。
「大治さんと違ってどんな女でも抱けたらいいんでね。」
楽しそうに呟いて、両次は陽菜乃のナカに腰を沈めた。
「いぃねー。この感覚。」
滑ったソコはしっかりと包み込んできて、両次のソレをくわえ込む。
「くそぉ、あのさえない旦那と大治さんの後かー。惜しいねぇ。最初に抱いてみたかったなぁ。」
陽菜乃のナカを好きにかき混ぜながら、まったく悔しくなさそうな口調で両次は独り言を言う。
意識のないソコはそれでもしっかりとその熱を感じている。
奥の奥まで差し込んでは抜くので、陽菜乃の子宮がその感覚にひどく収縮しているのか、ナカの締まりが激しい。
うめき声は聞こえるが、陽菜乃はいっこうに目を覚ます様子がない。
「さぁて、どうするかねぇ。」
表情も変えず腰の動きも休めず、両次はため息をつく。
「まぁ、俺の役目は子作りですからっっ。」
両次はそう言うと、陽菜乃の足を大きく広げてこれ以上ないくらいまでナカに突き進むと激しく奥を擦るように動き出した。
「…んんっ」
流石にその刺激がきつかったのか陽菜乃は微かに目を開ける。
しかし、一度手放した意識はどこかに転がっていったかのようにうまく掴むことができずに、彼女はただ体に押し寄せる快感の波に漂っていた。
「影雛様、出しますよ。」
少しぼやけた意識の中で両次の声がふと聞こえて、その次の瞬間子宮を押し上げるような痛みに近い刺激が襲ってくる。
はっきりと目を開けるとそこには旦那とも昨日の大治とも違う顔。
「い…っ嫌ぁっっ!」
張り詰めたソレが達する時が近い事を陽菜乃に教えて、恐怖した彼女は身をよじった。
しかし、両次がしっかりと押さえつけていて彼女の体は両次の腕から逃れることができないでいる。
暴れる陽菜乃のナカで両次のソレが白濁をぶちまけて、彼女の子宮に流れ込む感覚が押し寄せた。
「あ…あぁ…っっ…」
陽菜乃の目からほろりと一粒涙が零れる。
「あー。すいません。影雛様。」
腕に抱いた細いその体を優しく撫でながら両次は優しい声をかけた。
「いえ…いえ、あの…私の方こそ、取り乱して…。」
自分の立場を思い出したように陽菜乃は笑顔を繕う。
両次はそんな陽菜乃の頭を撫でた。
「いえ、泣いていいのですよ。影雛様。お辛いのでしょう?」
「大丈夫…大丈夫だから…。」
「大事なお体なのですから、ご自愛なさい。泣きたい時は泣けばいいのです。」
ふるふると首を振る陽菜乃の顔を自分の胸に押し付けると両次はため息をついた。
「これで影雛様のお顔は私には見えません。貴女が泣いても抱きしめて寝ていた私にはわかりません。では、おやすみなさい、影雛様。」
それっきり両次は沈黙してしまって、顔を埋めた陽菜乃は両次がおきているのか寝ているのかもわからなかった。
しかし、暫くその暗闇と沈黙の中でじっとしていると、暖かい両次の腕と優しい言葉に涙が溢れてとまらなくなった。
腕の中で肩を震わせる彼女を両次は抱きしめようか暫く悩んだが、自分は寝ると宣言した手前、動くこともため息をつくこともできずに、そのまま黙ってじっと時が過ぎるのを待った。
暫くして、陽菜乃のすすり泣く声がやむ。
「影雛様?」
こらえきれずに両次が声をかけると、陽菜乃は両次の方に顔を向けた。
「ごめんなさい、起きていたのね。」
「いえ、今起きたところです。影雛様こそ起きていたんですか?」
「…いいえ…。寝ていたわ。」
「そうですか。」
また会話が途切れる。
「あのね…。」
陽菜乃が小さく声をかける。
「泣いてしまって…ごめんなさいね…。」
「ん?泣いてたんですか?」
しれっと答えた両次の声に、陽菜乃は一瞬目を丸くした後くすりと笑った。
「いいえ、そうね。気持ちよかったわ。」
「明日はまた大治さんとですから、ゆっくりお休みにならないとお体に障りますよ。」
「ええ、ありがとう。おやすみなさい。」
暖かく抱いてくれる両次の腕に甘えるように陽菜乃は目を閉じた。

交互に来る二人の男との夜は、段々陽菜乃から「常識」という言葉を消していった。
昼間に夫と仲睦まじく歩いたり優しく触れたりする傍ら、夜は夫以外の男と床を共にする。
それがこの村では当たり前のように許容されていて、誰一人として意義を唱えない。
最初は持っていた違和感もいつの間にか消えて、それが彼女にとって普通の生活になっていた。
そして、一月後、彼女は慣例どおり、子を身ごもった。
子を産むまでの間だけ、夫との夜を過ごす時間が戻り、彼女はいつもの相手のいない夜に不思議な不安感を覚えるのだった。
十月の後。
ある日お腹の痛みと共に、彼女の腹部に赤い染みができた。
その染みは腹痛…陣痛の痛みが強くなればなるほどに広がっていく。
陽菜乃の様子を見に来た彼女の母は、「いよいよ貴女の体に御神体が移るのね。」とほろりと涙した。
彼女の体から生まれ出たのは3人の女の子。
それを見た彼女は優しい笑顔を見せながら、深くため息をついたのだった。
その足の付け根から腹にかけて、母親と同じような痣ができていた。

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

影雛。その6

襖が開くと、そこには背は高いが細身の男が頭を下げていた。
「両次さん、お入りになってくださいな。」
陽菜乃がそう言うと、「失礼します。」と更に深く頭を下げて両次は部屋に入ってきた。
昨日の大治のせいか、他の男に寝具を着た姿を見られる事への嫌悪感はもうない。
布団へはあがってこない両次を見て、くすくす笑うと陽菜乃はぽんぽんと自分の横をたたいた。
「こちらへいらっしゃらないの?」
「は…はい…。」
おずおずと布団にあがってくる両次を見ると、不思議と昨日の怯えた自分を思い出して笑ってしまう。
「大丈夫ですか?」
「はい。妻以外の女性に本当に触れていいものなのか戸惑っているのです…。」
思わず陽菜乃は声を出して笑ってしまう。
「本当に、御雛神社の血筋を呪うしかありませんね。」
楽しそうなその声に、両次は眉をひそめる。
「影雛様はいいのですか?私が触れても。」
「一人も二人も同じ事です。」
冷たい顔でぴしゃりと言い切って、彼女は表情をまた和らげた。
「『しないといけない』ものなら、いっそのこと楽しんでしまいましょう。」
「そう…ですね。」
苦しそうな両次の表情も少し和らいだ。
「では、影雛様、失礼しますね。」
両次が手を伸ばしてくる。
肩に触れたその手は、陽菜乃の体を抱きしめると、その形を確かめるように髪や頬に触れた。
「えっと…あの…?」
そうやって自分を確かめるように触れられた事のない陽菜乃は戸惑う。
「あぁ、すいません。この形が神社の御神体なんだなぁと思うと、なんだか…。」
「少し驚いただけ…大丈夫。」
きっとこの人は嫁にもそういう風に触れるのだなぁと思うと、陽菜乃は少し切なくなった。

両次の手は大治と違って繊細で大きいが夫よりも細い。
「綺麗な手…。」と陽菜乃は思わず呟いた。
「えぇ、嫁にもそう言われます。」
「触ってみて…いいかしら?」
おずおずと言う陽菜乃に両次は手を差し出した。
「どうぞ。気の済むまで。」
手を取ってまじまじと眺める。
細くて繊細な指先。
そういえば、両次は薬師だとか言っていたか。
「優しい手をしてるのね。」
にっこりと笑う陽菜乃を見て両次は照れくさそうに笑った。
「そんな事は…。」
「触れられたら…気持ちよさそう…。」
くすくすと笑いながら陽菜乃はその手をそのまま自分の胸に押し当てる。
「影雛様…。」
「私を…楽しませてね。」
そう言って陽菜乃は両次の袂を引いて体を後ろに倒す。
自然に両次が陽菜乃に覆いかぶさるような体勢になる。
暫くそのまま自分の下にいる陽菜乃を眺めていた両次だったが、ふいにその顔を彼女の首筋に近づける。
両次の鼻をふわりと甘い香りが掠める。
首筋に触れた唇を滑らせて鎖骨に舌を触れると、両次の肩に触れていた陽菜乃の手に力がこもる。
「あぁ、影雛様のお着物、汚すのはいけませんね。」
抱き起こして帯を解くと脱がせては丁寧にたたんで布団の脇に並べていく。
その神経質な動きを見て、陽菜乃はまたくすりと笑った。
「几帳面なのね。」
「いやぁ、嫁が整理整頓が苦手なもので…。」
自分の着物もたたんでその横に並べておくと、両次は陽菜乃をそっと布団に寝かせた。
改めてその首筋から鎖骨へとゆっくり舌を這わせていく。
指は肩から胸へと滑るが、体の線をなぞるばかりで触れるという感じではない。
「ん…」
陽菜乃が身をよじると、両次の手が急に彼女の胸を掴んだ。
「…っ」
細い手と指からは想像できないほどの強い力で掴まれて、一瞬陽菜乃の顔に苦痛の色が浮かぶ。
「あ…すいません。」
それを見て両次は手を離そうとしたが、彼の手を陽菜乃の手がおさえた。
「好きに触れてくださいな。」
陽菜乃の手が離れて、両次の腕を掴む。
「痛かったら、言ってくださいね。」
そう言って、両次は陽菜乃の胸に触れていた手に再び力をこめた。
強く掴まれたその胸の膨らみの尖端を両次の舌が軽く触れるように舐める。
しつこく舐めあげられて、その先は少しずつ快感に尖り始めた。
「こういうのはお好きですか?」
そう言った彼の口が先を強く吸いだす。
「んっ…いい…。」
吸っていたその口が少し離れたと思った瞬間、陽菜乃の口から悲鳴が漏れる。
「ひっ…つぅ!」
歯がたてられたその先はきりきりと痛みを訴える。
「痛いならやめますが…。」
その口が離れて痛みから開放されると、不思議と物足りない気分が襲ってくる。
「大丈夫…そのまま好きなように…。」
小さな声で陽菜乃はそれだけ言った。
それを聞いて両次の歯がまたたてられる。
痛みは確かにあるが、その中に不思議な快感が含まれていて、それがたまらなく陽菜乃の心を刺激していた。
両次は自分の腕にしがみ付く陽菜乃の足へ手を伸ばす。
力なく崩れて震えているその足を優しく撫でていたが、急にぐいと指を彼女のナカに挿し込んだ。
「ひっぁあっ」
急に刺激に腰が跳ねて、両次にしがみ付く手の力が更に強くなる。
それを確認すると、無理やり押し開くように更にもう1本指をソコに押し込んで奥まで探ると、その指にこりこりとした感触が触れた。
「う…ぐっ…そ…それ…だめぇ…」
苦しそうな陽菜乃の顔を一瞥して、両次はかまわずソコを指で丹念に探り出す。
両次の指の動きに合わせて陽菜乃の体は痙攣を繰り返す。
「嫌っ…いやぁ…」
「嫌そうには見えませんけど…」
首を振る陽菜乃の耳元で両次が囁く。
両次の言うとおり、陽菜乃のソコは両次の指をしっかりとくわえ込んでいて離すまいと絡み付いている。
「あぁ…お願い…もう、もう…」
「わかりました。この指で果ててください。」
そう言って奥に触れた両次のその指の刺激に、陽菜乃の体は一瞬で上り詰めた。

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

影雛。その5

ぐったりとした体はまだ腕の中でたまにひくひくと痙攣はするが自らの意志で動こうとしない。
「大丈夫ですか?」
声をかけても、反応がない。
「あー。困ったな…。」
とりあえず布団の上に横たわらせてみて、大治は腕を組んだ。
「そんなに強くした覚えはないんだがなぁ…。敏感なのかねぇ?これも『影雛』の血のせいか。」
ため息をつくと、着物の裾をまくって帯にたくし込む。
「気ぃやった女を抱くのは趣味じゃないんですがね…。」
腕の中の陽菜乃の気持ちよさそうな表情に、大治のモノは既に滾っていた。
力の抜けた足を開いて体を割り込ませると、ゆっくりと腰を沈めていく。
意識を失くしても、その体を男を受け入れるのを待っていたかのようにひくひくと動いて包み込んでくる。
「おや、いいモン持ってるなぁ。旦那一人の体にしておくには惜しい惜しい。」
楽しそうに言うと、その感触を楽しむようにまたゆっくりした動きで腰を引いてはゆっくりと沈める。
ぴくぴくと布団に転がった陽菜乃の手の指がその動きに反応するように微かに震えるのを確認すると、大治は本格的に動き出した。
「んぅ…。」
微かに陽菜乃の口からうめき声のような声が漏れる。
「あー…。起きるのかね。」
陽菜乃の腰が大治をもっと奥へと誘うように微かに動く。
「おっ。いぃね、この動き。」
優しく髪を撫でてやると、うっすらをその目が開いた。
「う…んっ…。旦那さ…。」
その目が大治を捕らえて大きく見開く。
「嫌っっ!」
夫とは違う姿に驚いた彼女はその腕から逃げるようにもがこうとするが、その肩を大治は抱きこんだ。
「私ですよ、大治です。影雛様。」
その声にはっとしたように陽菜乃はじぃとその顔を見つめる。
「私…。」
「すいません。気ぃやっちまったのはわかってたんですが…。その体に出さない事には私の役目がね。」
苦笑して大治は言う。
「あぁ…ごめんなさい…。」
目を逸らしながら彼女は言う。
その目がうっすらと涙を浮かべているのに気づいて、大治は頭をかいた。
「あー…。これも後ろからがいいですか?」
「いえ…いいわ。しっかり抱きしめていて…お願い…。」
「わかりました。じゃぁ、失礼しますよ。」
体を押さえつけるようにのしかかって抱きしめると、陽菜乃の体は大治の腕の中にすっぽりと納まってしまう。
その小さい体を楽しむように、大治はまたゆっくりと動き出した。
最初は腰を引くようにしていた陽菜乃だったが、少しずつその口から艶めいた声が聞こえだす。
それに合わせて段々とその腰も大治に合わせて動き出して、快感を共有しようとしているのが大治にも伝わってきた。
「旦那…様ぁ…。」
それでもたまに思い出したように夫を呼ぶと、大治の心にも女のところに行くとわかっていて寂しそうな顔をして送り出した嫁の顔が浮かんでしまう。
振り払うように激しく腕の中の体を求めれば求める程、求めるその体を受け入れれば受け入れるほど、二人とも切なさがこみ上げてくるのだ。
「出しますね…っ。」
「は…はいっ…。」
大治の言葉に頷くと、陽菜乃は目をぎゅっと閉じた。
その体を貫いていたソレがより硬度と熱を増していくのが感じられる。
「あぁ…お願いっ…待って…嫌っ!」
背徳の念に駆られて陽菜乃が叫ぶが、その声を聞いて止まれる程の余裕は大治にはもうなかった。
腕の中で暴れる体をしっかりと押さえてその体内をぐいぐいとかき回す。
「影雛様、旦那様もわかってて貴女を娶ってるんですぜ。ここまできて、『嫌』は貴女の中の御神体が許さないんじゃないですか?」
「でも…でも…っ」
体を少し離すと、両の腕を片手で押さえつけて、陽菜乃の目を見つめる。
「嫌と言われても、これが俺の…俺たち御雛神社の血筋の役目なんですよ。」
大治はそれだけ言うとまた動き出す。
「嫌…嫌よ…あぁ…」
口では嫌を繰り返すが、その体はもう暴れる気力がないのか大治を完全に受け入れている。
押さえていた両手を離すとその腕は大治の背中にまわって、受け止めるその時を待ってしっかりと抱きついてくる。
「あっ…うぁ…もう…赦して…っ」
首を振る陽菜乃の声は甘く恍惚の表情が伺える。
「あー。果ててしまわれました?じゃぁ、俺も…。」
大治は陽菜乃の奥に突き立てて、ソコにどろどろの白濁を流し込んだ。

「あの、有難う…。」
枕代わりに腕を貸してくれる大治に陽菜乃は微かな声で言った。
「何がです?」
「いえ…あの…よかったから…。」
恥ずかしそうにそう言って反対を向いてしまった陽菜乃を見て大治は思わず笑った。
「そうですか。それはよかった。明日は両次の番ですから、また明後日よくしてあげますね。」
頭を撫でる大治の手も悪くないと思いながら陽菜乃は目を閉じた。

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

プロフィール

影雛

Author:影雛
影雛と申します。
性別は雌。職業飼い猫。
ご主人様に「ぇろが専門でしょ?」って言われる程度のぇろです。(ぇ
日々飼われて暇なので、小説書いたりTwitterやったり、別のところでは可愛いブログ書いたりしてます。
TwitterはユーザーID「kage_hina」。
お気軽にフォローどうぞ♪

ブログはリンクフリーです。
相互・ぶろとも希望の方はご一報ください。

ブログ内の写真、創作物に関しては無断転載しないでくださいね。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

SMデータベース

ネこトこネこ
QRコード
QRコード
最新トラックバック